エッセイは自由だ

エッセイの意見交換会に行ってきました

 

エッセイストと話す機会がなかなかなかったので面白かった

会はめちゃんこ楽しかったし勉強になったのですが、

一つ思ったことがあって。

 

それぞれ「エッセイとはこういうものである」という考え方があるんだなと。

それと違うものに対して「エッセイはこう書くべきだ」ってやっちゃうとずれるよなあと。

 

結構実感したのは、エッセイ=リアリティー小説、ノンフィクション物語だと解釈している層が一定数いるということです

事実か架空の脚本かが違うだけで、小説と同じように出来事の描写の細かさとかを求めている。

こういう人は事実の描写を相当重視しています。

 

バランスが取れているのは、事実の描写:自分が考え感じたこと=5:5or6:4くらいのタイプ。

こういう作品は読みやすく共感しやすい。

 

私みたいな極端なのは、事実の描写:考察=2:8or1:9とかなんですよね。

リアリティー小説とかノンフィクション物語とかを求めている人がこういうのを読むと、「もっと実際にあった出来事を書いてくれない?」になってしまう。

でもこれも1つのエッセイの形なんですよね。

あなたの知ってるエッセイとは違うだけ。

 

そりゃあ具体例を効果的に使った方が読者が話に入りやすい。

それはそうなんだけど、その作品の特徴と美点を理解せずに「こうした方がいいよ」と言ってしまうと、単なる作風の否定になってしまいます。

ラーメン作っている人に「アイスみたいにもっと牛乳と砂糖入れて甘くした方がいいんじゃない?」みたいな。

 

なので、作品の批評をするときは「筆者が読者に提供したかったものは何か」をまず考えて尊重するのが大事だと反省しました。

そこをすっ飛ばして「私の読みたいものと違うからこうした方がいい」という助言はしない方がいい。

言うとしても「私はこういうのが読みたい」に留めておくのがいいかもしれませんね。

 

 

落ち着いたら改めて皆様のかかれた作品を読みましょうか。

全員分は読めてなくて、口頭であらすじを聞いただけですが面白そうだったので……